SDGsとは
持続可能な開発目標(SDGs)とは、2001 年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015 年 9 月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030 アジェンダ」に記載された、2030 年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17 のゴール・169 のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGs は発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。
メッセージ
当社は、1950 年“紙の町” 愛媛県四国中央市に誕生しました。以来、食文化の多様なニーズに即応し、紙・プラスチック関連の自社製造商品を中心に「食」に関する業務用包装資材をマーケットに提供してまいりました。
私共の商品は、使用後大半がゴミになる運命です。だからこそ少しでも環境にやさしい商品を市場に提供していくことを第一に考え、「パルプモールド」を中心に環境対応型商品の開発を積極的に推進し、充実を図っております。
大黒工業の環境配慮型商品
パルプモールド容器
紙は、水に溶かしたパルプを平面状に固めたもので、パルプモールドは同じく水に溶かしたパプルを立体的に成型したものです。弊社のパルプモールドは、非木材パルプを使用しており、木材資源の保護、ひいてはCO2 の削減に寄与しています。
パルプモールド導入メリット
- からだに安全な容器です。
- 非木材パルプを使用し、自然に貢献しています。
- 電子レンジも対応可能です。
- 企業のイメージアップになります。
- 土に還る素材を使用しているので、焼却・廃棄も安心です。
非木材パルプ利用による環境への貢献
- 森林保護 =CO2 削減・温暖化の防止
直径 22cm、21g のパルプモールド丸皿を 10 万枚使用の場合、3.8t の木材の消費を減らすことができます。これは CO2 を 25m プール 9 杯分、約 7t 吸収をしてくれる木の保護になります。
立木(直径 14cm 長さ 8m)換算では、63 本分に相当いたします。 - 省エネルギー
- 未利用資源(バイオマス)の活用
バガスは、サトウキビから砂糖を搾ったカスの固い部分を利用した、非木材パルプです。バガスが注目されるのは、農産廃棄物の有効利用という点です。また、木材ほど高熱・高圧で処理する必要がないので、環境負担も少なくてすみます。
焼却しても安心
- パルプモールドは燃やせるゴミとして出せます。
- 燃焼カロリーは、1kg あたり約 5,000kcal です。(プラスチックの約半分)
- 燃やしても大気中の CO2 を増加させない、カーボンニュートラルな資源です。
紙製品・木製品
環境への負荷が大きいプラスチックの代わりに、なるべく多くの商品を紙(木材)に置き換えようと取り組んでいます。森林は再生可能な循環型資源であり、持続可能な森林経営による資源を利用することは、地球温暖化対策の貢献に役立っているといえます。
MAPKA(マプカ)
MAPKA は主原料である紙パウダーを含有したエコ素材で、カトラリー製品の焼却まで考えると、石化資源を半減(減プラ)できるだけでなく、CO2 排出量を大幅に削減することができます。
〈対 PP 比:35%削減・対 PS 比:54%削減〉
食品衛生と電子レンジ特性
耐熱温度は 140℃となっており、電子レンジでの使用が可能です。
第三者機関による容器包装規格試験、電子レンジ耐久性・高周波適正性試験も実施し、安全性・機能性も証明済みのため、食品トレーの代替素材として安心してご使用いただけます。
SDGs への主な取組
CLOMA への参加
クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(略称:CLOMA)は、地球規模の新たな課題である海洋プラスチックごみ問題の解決に向け、プラスチック製品の持続可能な使用や代替素材の開発・導入を推進し官民連携でイノベーションを加速化するために設立された団体です。
日本では、1990 年代からプラスチックの廃棄物問題に取組み、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を推進してきました。
日本がこれまで培ってきた技術やノウハウは、海洋プラスチックごみという新しい世界規模の課題に対しても有用であると考えます。しかし、一企業の取組で解決するにはあまりに大きな課題であり、各者が持つ技術やノウハウを組合わせながら、あるいは技術開発に向けて知恵を出し合うとともに、多様なステークホルダーの理解と協力を得て社会全体の取組として進めていく必要があります。
CLOMA では、会員間で CLOMA VISION を共有しながら、企業間連携を促進し、「クリーン・オーシャン」を実現する新たなソリューションを日本から発信していくことを目指します。
主な取り組み
- 素材の提供側と利用側企業の技術・ビジネスマッチングや先行事例の情報発信等を通じた情報の共有
- 研究機関との技術交流や技術セミナー等による最新技術動向の把握
- 国際機関、海外研究機関等との連携や発展途上国等への情報発信などの国際連携
- プラスチック製品全般の有効利用に関わる多様な企業間連携の促進
あるべき姿
障がい者雇用の取組
2000 年に特例子会社大黒友愛紙工を設立し、障がい者雇用を促進しております。健常者と同じ環境で働いており、製造現場内にて、それぞれの能力と適正に応じて作業に取組んでいます。自立に向け健常者からのアドバイス、指導を通じて個々の能力アップを図り、共に明るく協力し合える職場環境の実現に向け保護者の方との共通の意識の中で成長し続けています。
外国人雇用と技術教育促進の取組
外国人技能実習制度を利用して海外からの実習生を受け入れ、当社の製造技術・品質管理の知識を学んで頂いております。実習終了後の母国の発展に少しでも役立つ様お互い協力し合い、物作りだけでなく人づくりにも配慮しております。
公益財団法人 さくら財団
様々なかたちで社会に貢献したいとの思いから、2018年 4 月 1 日公益財団法人「さくら財団」を設立しました。
強い向学心を持ちながらも経済的な理由で進学を断念せざるを得ない、前途有為な学生の皆さんに多少とも援助したいとの思いから奨学金を給付する財団です。出来るだけ多くの皆さんにご利用頂きたいと思っております。
事業内容
- 学生に対する奨学金の給付
- 奨学生相互の親睦及び理解を深める交流会の開催
- 奨学生に対する生活指導及び助言
- その他目的を達成するために必要な事業
児童養護施設への支援
保護者がいない、虐待されているなど様々な理由で入所している児童に対して、12 月にはクリスマスプレゼント、年末にはおせち料理などを寄附し、各年次イベントで交流を図っております。
ユニセフへの寄附
ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)は、すべての子どもの命と権利を守るため、最も支援の届きにくい子どもたちを最優先に、約190 の国と地域で活動しています。保健、栄養、水と衛生、教育、暴力や搾取からの保護、HVI/ エイズ、緊急支援、アドボカシーなどの支援活動を実施し、その活動資金は、すべて個人や企業・団体・各国政府からの募金や任意搬出金でまかなわれています。
大黒工業は、ユニセフの主旨に賛同し、20 年前から会社と社員の大半が毎月寄附をしております。